2018/10/12

VOICE 37/座骨神経痛

 私は一昨年の秋、背筋力のテストで力み過ぎ、腰を痛めてしまいました。痛めた腰は3ヶ月程度で、一応自然治癒しましたが、負傷して1年後の昨年9月初旬から右足の大腿部とふくらはぎにかけて痛みを感じるようになりました。最初は断続的な痛みでしたが、ほどなく持続的なひどい痛みになってきました。そこで病院の外科で診察を受けたところ、筋肉痛とのことでしたが納得出来ず、知人の勧めもあって東方鍼灸院にお世話になりました。

 その頃、私は痛い足を引きずりながら休み休み、50メートルほど歩くのがやっとでした。診断の結果は、既にしびれも伴った「座骨神経痛」で治療は長引くとのこと。これにはうんざりしました。腰を痛めてから徐々に症状が進行していたのです。私は今まで鍼治療にはいたって無関心で、鍼治療がなぜ効くのかわからず、鍼の効能を信ずる気になれませんでした。しかし自分が患って初めて手にした鍼灸医学の書物により一つの知識を持ったのです。それは、鍼治療によって体内に有する一種のモルヒネに相当するものが患部に作用するというものです。しかも体内のものを利用するのですから、無論害はないわけです。

 鍼治療の根拠や効能は、まだ色々とあるようですが、私は治療の根拠をひとつ理解したおかげで、迷わずに治療を続けることが出来ました。全治までには6ヶ月かかりました。痛みがとれるまでに3ヶ月、しびれがとれるのに更に3ヶ月かかっています。その間、終始、親身になって治療して下さった先生に心から感謝しています。
1994年 帯広市 男性

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