2018/10/11

VOICE 31/糖尿病

 1月下旬、特大の疲労感に出会いました。仕事は21年目を終えようとしている保育士です。17年間を保育所、その後は児童養護施設で働いていました。常に疲労感はありましたが、職業上こんなものだろうと思っていましたが、今回は、ちょっと異質な感じを自分でも感じていました。

 病院の診断書には、糖尿病をはじめとして、数多くの病名がついていて、私は本当にまた仕事に復帰出来るだろうか、と気持ちばかりが深く落ち込んでゆき、それと共に体重も1日1キロといった感じで減りだしていきました。15キロ位減った頃には、皮膚はたるんできて、歩くのもやっと。人間の血糖値は正常で80〜100と言われますが、糖尿と言われた時は、空腹時で188ありました。本を読んで病気を知れば知るほど絶望感が強くなります。だんだん歩くのさえ息切れするようになりました。

 心配した姑が東方鍼灸院に電話を入れ、吉川先生にお願いしたのがきっかけで通院が始まりました。本当にどうなるのかな、私は大丈夫なのか等、本当に気持ちの上では再起不能のようなものでした。でも、先生のひとつひとつ根気よくやってゆきましょう、というお言葉と、血液を汚すのがいけないのですよというお話は、深く染み渡りました。

 若いつもりで体を過信して、顧みる事をしなかった私の体。おかげで病気のデパートだと病院の医師は言いました。でも、施術をしてゆくうちに、身が軽くなると同時に心も軽くなっていきました。はじめの3週間位は毎日の通院でしたから、日曜日が入って施術に行けない日は逆に不安になったりしました。静かな治療室で、先生と話をしながら心が潤い、体も健康をめざしていったように思います、自然治癒の力を高めるための鍼治療は、私の心のあり方にも自信をもたせてくれました。あれほど悩まされた頻脈も、今は小康状態です。このまま、おさまってほしいと願っています。糖尿は、今のところ病院の先生は良い方だと言ってくださっています。

 四月になって、私は再び保育所で保育士として、1歳3ヶ月から2歳9ヶ月までの幼児、11人を若い保育士と2人で保育にあたっていますが、今度はだっこの回数や時間が多くて、腕や肩がやられていますが、土曜日は治療院で施術していくのが、どうやら生活の一部になりそうです。これからも、完全に治癒したわけではない体で仕事をしていくのですから、私には鍼灸は欠かせないと思っています。どんな病気にも患者と一緒に考えて下さる先生がいらっしゃるのですから。1月の自分を振り返ってみると、4月の自分が信じられない位です。私には鍼は効いています。合っているとつくづく思いました。
1988年 帯広市 女性

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