2018/10/12

VOICE 35/生理不順・生理痛

 その頃の私は、精神的疲労が激しく、仕事を終え帰宅すると体はぐったりとなり、顔色は黄ばんだ色を帯びていました。食欲はなくなり、急速な視力の低下、冷え性、だるい、といった状態でした。いつもあるのは溜息と虚脱感という不快感だけでした。病院へ何度か通ったのですが、風邪だから安静にしていれば治るという言葉が返ってくるばかりでした。しかし症状は好転せず、何ヶ月も悶々とした日々が過ぎていきました。

 私が鍼治療を受けるきっかけとなったのは強度の月経痛によるものでした。私の月経周期は、三ヶ月に一度。その度に嘔吐、下痢、あげくの果てに床に転げ回るほどの激しい下腹痛に悩まされるのでした。そんな状態の私を見かねた父親が、鍼灸を勧めたのでした。
治療後、激痛は治まりました。またその数ヶ月後、不順だった月経周期は毎月規則正しく訪れるようになりました。

 鍼治療の効果でしょうか。体中の正常なリズムが働き出し、血液が浄化し、血液の循環が良くなったのでしょうか?くすんで悪かったあの顔色が、赤みを帯びてきました。少しずつですが、食欲も出て気分的に楽になりつつあるようです。体のリズムが一つ崩れ出すと次から次へと急所を襲ってきて不調を訴えてくるものだということを痛感させられました。充分な栄養を補い、休息が健康な肉体と精神をつくるものだという事。このあたりまえの予防に勝るものなしといったところでしょうか。
1992年 帯広市 女性

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