2018/09/10

VOICE 05/多発性硬化症

 私は二十歳の時に、複視(ものが二重に見える)をきっかけに色々な病院で検査した結果、た多発性硬化症(以下MS)との診断が下されました。それからしばらく健常者と変わらぬ生活を送っていたのですが、複視の症状や手足の痺れ、慢性的な倦怠感など、MSに関係する症状は徐々に悪化。現代医学では治療法のない病気なので、複視などの症状は一生治らないと諦めていたところ、親から東方鍼灸院のことを紹介されました。
 
よく「藁をもつかむ気持ちで…」と言いますが、当時の私はひねくれていたので「鍼とか胡散臭いし、どうせ治らないだろう」と内心では思っていたのを憶えています。最初に簡単な問診を受け、いざ治療室へ。診療台に横になり、先生に聞かれたことに私が答え、その答えを元に先生が鍼を置く。そして体の変 化を確認して、また次の鍼を置くために先生が質問を。こんなやりとりをしているうちに、私の体はすっかりほぐれて、倦怠感が消えてきました。治療が終わる頃には、複視の症 状も多少改善されていました。
  
 自分の身に起きた変化に、自分が一番理解できず、頭の中は「どうして?何故?ワケがわからない」といった疑問ばかりでした。しかし、自分の体が楽になっ て いる感覚だけは疑いようも無いので、治療を終えた頃には「これはもしかしたら治るかも…?」なんてことを考えていました。
 
 それから週に1回通いはじめ、1ヶ月たった頃には複視もほとんど気にならないほどに回復。結局あれからずっと通い続けもう3,4年になりますが、 今では疲れが酷いときなどに複視の症状がでるくらいで、倦怠感や手足の痺れはほとんど感じないです。2年ほど前にMSの再発も1度だけありましたが、一時的な右半 身の痺れで済みました。
 
 私はこれから先、色々なMSの症状に悩まされると思いますが、いざという時に頼れる先生たちに出会えた事が、病気の再発に対するストレスを軽くしてくれて 本当に助かっています。
2012年9月 帯広市 男性

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